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2007年5月 7日 (月)

なにわオーケストラルウィンズ2007レポ

今年も聴きに行ってきました「なにわオーケストラルウィンズ(NOW)」

自分的にはもうすっかりGWの恒例行事なっており、一昨年と昨年は大阪へ日帰りで聴きに行ってました。

今年も大阪へ行くつもりでしたが、今年はNOWの5周年記念ということで、東京へやって来た!

関東在住なんで今年は東京で聴くことにしました。

正直、大阪日帰り旅行は結構きつかったのでとても有り難い。

席は1階席の前から3列目。かなり舞台に近い。

吹奏楽は音量がデカイので、あの音量をずっと浴び続けるのは思いのほか体力を奪われる経験をしてきた。

酷いときには頭痛が発生するときもある。

だから大抵は少し後ろに座るようにしているが、ネットでチケットを買ったので自動的にその席になってしまった。

去年のNOWはザ・シンフォニー・ホールの前から5列目で、普段はあまりうるささを感じないNOWなのだが、その時は特に金管の音が少しきつかった記憶があった。

しかし今回の東京芸術劇場ではそのように感じたことはなく、むしろ何時間聴いても全く疲れを感じさせない、思った通りのNOWのサウンドにどっぷりと浴することが出来た。

ホールのせいなのか、それとも座席が前すぎて金管セクションがあまり見えない位置だったのが良かったのか。

しかしいずれにしてもこのサウンドを東京で聴けるとは実に感慨深い。

この音が聴けることを毎年楽しみにしているのだ。

プログラムは

 ライニキー:蘇る火の鳥
 ジェイコブ:ウィリアム・バード組曲
 南俊明:憧れの街(課題曲Ⅲ)
 田嶋勉:ピッコロマーチ(課題曲Ⅰ)
 高木登古:マーチ「ブルースカイ」(課題曲Ⅳ)
 A.リード:春の猟犬
   -休憩-
 ヴァンデルロースト:アーセナル
 栗栖健一:コンサートマーチ「風と光の通り道」(課題曲Ⅱ)
 松尾善雄:ナジム・アラビー(課題曲Ⅴ)
 アーノルド:H.R.H.ケンブリッジ公
 エレビー:アンデルセン物語
 O.リード:メキシコの祭り
   -アンコール-
 マーチ「エイプリル・メイ」
 川の流れのように
 不明

昨年は予想を超える盛りだくさんな内容と時間で危うく帰りの新幹線に乗り遅れるところだったのだが、今年もまた3時間を超える時間と長さを感じさせないギッシリと内容の詰まった高密度なコンサートだった。

NOWのコンサートはとても楽しく、温かい。

これは決してCDでは味わえないことであり、毎年このコンサートに足を運ぶ理由でもある。

単純にプログラムの曲を演奏するだけではなく、毎年客演指揮をされている淀川工科高等学校吹奏楽部顧問の丸谷明夫氏によるユーモアあふれる司会進行と「実験コーナー」がある。

「実験」とはコンクールの課題曲を題材にして、極端に少人数で編成したり、全員客に背中を向けて演奏してみたりと、普段できないようなことをあえて行なって、通常と比べてどう聞こえるかを試すことなのだが、今回も面白い実験が行われた。

1.普段は混じ合って配置されている木管、金管そして打楽器を完全に分離させて配置して演奏したらどうか(課題曲Ⅲ)
2.楽器の種類に関係無く、曲におけるファースト、セカンド、伴奏などといった役割別に配置して演奏したらどうか(課題曲Ⅰ)
3.アルトクラリネット、バスーン、オーボエ、コントラバスなどといった、吹奏楽ではやや目立ちにくい楽器を一番前に配置してよく聞こえるように演奏したらどうか(課題曲Ⅳ)
4.丸谷氏&淀工が演奏するのに最もふさわしい課題曲を選んで、実際に丸谷氏にNOWを指揮させたらどうか(課題曲Ⅱ)
5.指揮者無しで演奏したらどうか(課題曲Ⅴ)

実験1と2は座席のせいか、あまり大きく違いが分からなかったというところが正直な感想だった。

しかし実験3は前の席だったおかげで、普段可哀想な楽器群の音があり得ないくらいによく聞こえた。

実験4ではこれまでのNOWの柔らかなサウンドから張りと力強さのあるピカピカした淀工っぽいサウンドに変わったように聞こえたのは気のせいだろうか。

実験5は恒例でいつもながら見事。

丸谷氏の絶妙なトークは相変わらずで、一高校教師だったとは思いにくい上手さである。

さらにそれを盛り上げようとする楽団員のサービス精神は年々増加しているように思われた。

もともとサービス精神は高いのだが、それはやはり関西人所以なのだろうか。

自然とこちらも終始笑顔になってしまいます。

演奏ももちろんどれも素晴らしかった。

特に印象に残ったのは「ケンブリッジ公」と「メキシコの祭り」。

「ケンブリッジ公」は昨年逝去したアーノルドへの追悼を込めた選曲。

編成が面白く、フルートは無い。トランペット、コルネットの数が異常に多く(確か合わせて8本くらい)、さらにバストランペットというトロンボーンのような音色を出す珍しい楽器も登場。

アーノルドは恥ずかしながら「ピータールー」と「掃除機協奏曲」しか知らないのだが、トランペット系の華やかな音色に満たされた曲調は何となく「ピータールー」を思い起こさせた。

「メキシコの祭り」はおそらく15年ぶりくらいに聴いたと思うが、こんなに良い曲だっけと思うほど良かった。ハツラツとしたリズムとダイナミックレンジのある演奏。

しかし全くうるさくなく、さらにこの曲はこんなにも豊かな音色を持っていることを認識させられた。

笑いと温かさと超一流の音楽。

これらの一つを得ることは、東京周辺にいると比較的得られやすい。

しかしこれらを併せて得ることは結構難しい。

さらに地方だとあおさらである。

こんな贅沢な時間はそう味わえるモノではない。

そのような時間をこのGWに毎年与えてくれるNOWには感謝である。

大阪日帰りはしんどいので、来年も是非東京に来て欲しい。

そして、昨年も思ったのだが、是非「ディオニソスの祭り」をやって欲しい。

勿論、譜面の指示どおりの楽器を揃えて。

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