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2007年2月 1日 (木)

危なかった

滅菌用オートクレーブという機械がある。

水を121℃、2気圧、15-20分で蒸すことによって滅菌する装置で

遺伝子工学や分子生物学の分野では欠かせない。

運転中の装置内部は高圧高温になるために、とても頑丈な構造になっている。

Photo

上の白い部分が蓋になっており、

黒いハンドルをねじ回すことによって蓋がしっかりとしまるようになっている。

そんな装置が僕の机のすぐ後ろにあるのだが、

今夜、そのオートクレーブが吠えた!!

100℃以上に熱せられた蒸気が大きな音とともにとんでもない勢いで蓋から吹き出したのだ。

20分間の処理が終了したことを知らせるビープ音が鳴るのだが、

それを完全な運転終了と勘違いした学生が、内部が高圧高温のまま蓋を開けようとしたのだ。

そのとき僕は実験中でたまたま席を外していたのだが、

蓋が開かないと助けを求められて装置へ向い、圧力ゲージをみてギョッとした。

そのうち内部から

「こぽっ…こぽっ……」

と嫌な音がし、約1分後には噴水。

学生がたくましくも強引に蓋を開けなくて本当に良かったと思う。

間違いなく大やけどをしていたところだ。

最悪、救急車を呼ばなければならないことになっただろう。

大学時代に後輩がオートクレーブの蒸気を浴びて大変なことになったことがふと頭をよぎった。

ビープ音が鳴った時に軍手はどこかと訊かれて軍手の所在を教えたのだが

そのときに気づくべきだったと今は反省しきりである。

僕はここのオートクレーブを2回くらいしか使ったことがなくて、

ビープ音が鳴ったときの装置のコンディションについてはあまり把握していなかった。

しかし事故が起こった後でそんなことを言ってもなんの言い訳にもならない。

机のそばにあり、運転しているところを何度も目の当たりにしておきながら何故気づかなかったのか。

間違いなく監督責任を問われるだろう。

実験をせずに机に座っていたら、その学生の作業を落ち着いて観察しただろうか。

それは分からない。

もし気がつかなかったら、僕は今頃こんな風にブログを執筆できる状態ではなかったかも知れない。

上半身全体で蒸気を浴びていただろう。

誰もけが人がでなかったのは本当に幸いだ。

もっと気を引き締めなければ。

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コメント

いやホント、無事で良かったね。ほ。
ほんのちょっとの油断が命取りにもなる状態って、
結構そのへんに転がってるもんです。
あたしも全自動洗濯機の蓋が開かないことがあるんだけど、
無理に開けないようにします。

ところでオートクレーブで焼き芋出来るってホント?

投稿: かっきー | 2007年2月 2日 (金) 08時54分

二槽式を使っていた頃は遠心分離の使用感と共通するものを感じていましたね~。

オートクレーブによる焼き芋はベシャベシャになって美味しくないみたい。
いくら滅菌されるとはいえ、あの独特の香ばしさを放つ所に放り込むのにはいささか抵抗あるじょ

投稿: pollack | 2007年2月 2日 (金) 17時38分

>オートクレーブで焼き芋

ヘンな化学反応起きそう(-_-;

投稿: にゃん | 2007年2月 2日 (金) 22時52分

乾熱滅菌機で200~230℃40分間の加熱すると
とても美味しい焼き芋ができるみたいす。

オートクレーブはお肉とかに使うと
柔らかくなっていいかもよ。

ヘンな化学反応は多分起こらんですよ、多分。

投稿: pollack | 2007年2月 2日 (金) 23時03分

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